くすりの話 あれこれ ~代々木病院~

No.148:自粛でも元気に過ごし続けるコツ

山崎有希子 薬剤師 たくみ外苑薬局

筋肉を落とさない生活を

新型コロナウイルスが日本上陸して、2年が経過しました。
医療崩壊が心配で、今も自粛生活を続けているという声を、薬局で聞くことがあります。その気遣いは嬉しい反面、長期の自粛生活による筋肉や体力の衰えが心配です。
自宅の中だけで過ごすにしても、自宅外でも活動するにしても、元気に過ごせるようにしたいですよね。そのためには、筋肉を落とさない生活がポイントです。
筋肉は、1週間寝たきりでいると1割減り、1か月寝たきりでいると4割減ると言われています。
筋肉には、遅筋と速筋があります。遅筋は長時間持続的な運動に使う筋肉で、速筋は瞬発的な運動に使う筋肉です。有酸素運動は遅筋を、筋肉痛になるような運動は速筋を主に使います。どちらも落とさないようにバランスよく動かしてください。

スマホアプリやユーチューブの活用でお手軽に運動

お手軽にできる有酸素運動のウォーキングは、スマホアプリの活用もできます。
たくみ外苑薬局の会計窓口にも「楽天シニア」チェックイン機器が置いてありますが、1日4000歩以上歩き、1週間以内にチェックインすると、楽天ポイントが貯まる仕組みで、年齢制限はありません。こういうポイ活(ポイント活動)も、楽しんで毎日のエクササイズする後押しをしてくれると思います。
いわゆる筋トレですが、動画サイト(有名なものではユーチューブ)などの活用がオススメです。
例えば、動画サイトで、次のようなキーワード「筋トレ 5分 シニア 簡単」などと入れて検索し、短い時間でお手軽に、動画に合わせてやってみて習慣化しています。

タクパク質を適度に

最後に、もう一つの筋肉を減らさないコツは食事です。筋肉の材料となる肉・魚・卵などのタンパク質を適度に摂ることがポイントです。材料を摂らないと、自分の筋肉を栄養として使ってしまい、筋肉量が減ってしまうからです。ただし、腎臓病の方でタンパク質の摂取制限のある方は医師の維持に従ってください。
いずれにしても、継続することが大事です。そのためには無理をしないこと、楽しくやること、ステップアップしやすい目標を決めること、それらが素敵な筋肉をつくる筋トレのコツではないでしょうか。ぜひ、トライしてみてください。

くすりの話 あれこれ ~代々木病院~ TOPへ戻る≫

TOPへ