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くすりの話 あれこれ ~代々木病院~
No.146:新型コロナ感染症予防ワクチン接種について
間規子 薬剤師 たくみ外苑薬局
新型コロナ感染症予防ワクチンは、今年2月から医療従事者の先行接種に始まり、続いて高齢者の接種も開始しています。 ワクチン接種の予約をとれるかが一番の心配事とは思いますが、こんな不安もお持ちではないでしょうか。
①ワクチンを接種しても大丈夫?
基本的には禁忌(絶対してはダメ)の疾患や服用薬はありませんが、注意する薬や疾患、既往歴はあります。自己判断せず、主治医やワクチン接種時の医師との問診でよく相談してみてください。特にアナフィラキシーショックは通常のワクチン接種よりしっかり観察など注意喚起されていますが、これまで何かの薬(ワクチンを含む)でアナフィラキシーショックを起こした方は必ず申し出てください。
②副反応(薬でいうところの副作用)はどうなの?
1回目は接種した側の腕が痛い、2回目は発熱(結構な高熱になる人も)する、というのは多くの方が既にご存じかと思います。厚生労働省では、このワクチンの副反応について通常28日間の追跡期間を設定しています。実際にはさらにあとで出る症状がワクチンによる可能性があり、もっと長期間の関節が必要と思います。少なくともこの間に起きたワクチン接種後の不調は、病院や薬局に知ってもらうことで、今後このワクチンをより安全に、安心して使用できることにつながるでしょう。
③ワクチン接種しないと生活や仕事上で不当な扱いを受けたり、差別されたりしない?
これはあってはならないことです。予防接種法にきちんと明記されています。
発症を防げるなら医療従事者の負担が減るかもしれない、身近な人に感染させないために、と多くの人が他人を思いやっていると思います。しかし、未知の大変な副反応で家族に負担をかけるのではないかという不安も当然あります。補償制度を充実させることも、多くの方が安心して接種できる環境、条件になると思います。
この記事が出るころには新型コロナワクチンの接種状況、安全性情報、なによりコロナの状況はどのようになっているでしょうか。注目せずにはいられませんね。