くすりの話 あれこれ ~代々木病院~

No.145:コロナ禍で心の健康を気に掛ける

中嶋淑枝 薬剤師 代々木病院

コロナが蔓延し生活が一変し、予想もつかない世の中となり、心の健康について考えさせられました。
自粛生活で家にいる機会が増え、自炊や家で体を休める時間も増え、一見健康的に過ごせていると思いきや、歩く時間が減ったり、外食の楽しみや旅行・エンターテイメント・ショッピングの制限、友人との会食の機会の減少などを実感している方も多いと思います。個人差はありますが、私は自分がいかにそういった楽しみやリフレッシュで生活が支えられていたんだなと心の健康に気付きました。

医療の仕事はコロナ禍に関係なく継続しています。コロナ感染症の治療やこれから始まるワクチン接種など国をあげての大仕事に忙しくなりそうではありますが、仕事以外の部分で毎日の生活に楽しみがないと、こんなに辛いものなんだなと実感しています。 なかなか気づきにくい心の健康。この状況では無理もありません。体のことだけではなく、ご自愛いただきたいと思います。眠れない・気持ちがふさぐなどきになることがあれば気軽に相談できる機関などを早めにご利用ください。

また、工夫をして実現できるものもあります。飲食店のテイクアウトやインターネットを使ったショッピングや映画、テレビ電話などでの友人とのコミュニケーションなどで楽しみを見つけて、終息を待ちたいですね。

これからコロナワクチン接種が始まります。異例の急速さで製造承認され、世界中で接種されているワクチンです。今後の作用・副作用の情報に耳を傾け、もちろん接種するしないは個人の自由ではありますが、接種がすすめば感染も終息に向かい、制限のない世の中に戻ることでしょう。

皆様が感染におびえることなく安心して過ごせる世の中に、穏やかな心と体でいられる毎日に戻ることを祈ります。

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