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くすりの話 あれこれ ~代々木病院~
No.135:お薬カレンダーのススメ
松浦 由佳 薬剤師 代々木病院薬局
飲み間違い防止の「一包化」
高齢になると、複数の持病を持つ人が多くなります。そして病気の数だけ処方される薬の数も増えてきます。そこで問題になるのが薬の管理。毎回、きちんとお薬を飲めていますか?「この薬飲んだかな?」と不安になる事、「ちゃんと薬飲めているかな」と、離れて暮らしている御両親を心配した事はありませんか?
そんな時に、活用してもらいたいのが「一包化」。一包化とは、1回に複数の錠剤を服用する時、それらをまとめて1袋にする事です。飲み間違いや錠剤の紛失がなくなり、また、手が不自由で薬を取り出す事が難しいという方にも便利です。かかりつけの薬局で相談してみて下さい。
便利な「お薬カレンダー」
そして、更にお勧めしたいのが、「お薬カレンダー」。壁に掛けられる1週間カレンダーにポケットが付いています。薬を飲むタイミング毎のポケットに、一包化した薬を入れて準備をし、後は順番に飲んでいくだけ。場所をとらず、視覚的に確認出来るので、便利です。市販のものは薬局等で購入が可能です。また、表面がツルツルした紙やボードに、必要なマス目を書き込み、ポケットに入れる代りに、セロハンテープで貼りつけるといった方法で、簡単に作る事も出来ます。こういった便利なものを活用して、ストレスなく、薬を飲んで頂きたいと思います。
最後になりましたが、薬の服用に対し、不安を覚えた時は、是非、医師や薬剤師に相談して下さい。どうしたら良いか一人で悩まず、みんなで考えていきましょう。