くすりの話 あれこれ ~代々木病院~

No.125:感染予防は季節に関係なく日頃から習慣を

八田加奈子 薬剤師 代々木病院薬剤部

手洗い=手指衛生の重要性

皆さん突然ですが、一日の中で、どのタイミングで一日何回「手洗い」をされていますか?
インフルエンザ、感染性胃腸炎(ノロウイルス)など季節によって様々な感染症が流行し、その時期は意識して手洗いやうがい、速乾性アルコール製剤は利用してはいるけど、それ以外はしていないという事はありませんか?
風邪などの病気や食中毒から、からだを守るためには、手洗いは、とても大切です。
多くの病気や食中毒は、原因となる病原体が付着した手で料理を作ったり、食事をしたり、目や鼻をこすることによって発症してしまうからです。
季節にかかわらず、「手を洗う」事はとても大切な習慣です。
私たち医療従事者にとっても、「手洗い=手指衛生」はより必要不可欠なものです。
日常業務のなかで行われている基本として「手指衛生6つのタイミング」と、「手洗いの種類」というものがありますのでご紹介します。


手指衛生の目的

病原微生物、ウイルス等から患者さんを守り、手指を介して他の医療環境への媒介(医療関連感染)を防ぐため、WHOの「医療現場における手指衛生のためのCDCガイドライン」をもとに様々な現場で「手指衛生」が行われています。


感染の多くは手からの伝播

「手」は人間にとって便利な道具です。しかし同時に、微生物にとっても伝播のための便利な媒介物となります。手はあらゆる場所で、様々なものに共通に使われるため、代表的な微生物の伝播経路となります。医療関連感染の多くも手を介して伝播されると言われています。
感染対策として、石けんと流水による手洗いや速乾性アルコール製剤による手指消毒などの手指衛生を日頃から徹底することが大切です。

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