わかばだより

No.71:処方せんを知ろう

普段、何気なく病院から薬局に持ってくるだけの処方せん。中に何が書かれているかご存知ですか?また、処方せんには患者さんに知っておいていただきたい決まりがあります。今号では処方せんについてお伝えします。

処方せんってなに?

処方せんとは、病院の診察において薬による治療が必要になったときに、薬局で薬をもらうために必要な文書です。医師、歯科医師等が記載し、薬剤師が処方せんの内容を元に薬の準備をします。処方せんには以下の項目が記載されています。

  • 患者さんのお名前
  • 保険・公費の番号
  • 生年月日
  • 処方せんが発行された年月日
  • 薬の名前
  • 使用期間
  • 後発品変更の可否
  • 病院の名前と住所
  • 用法用量
  • 医師の記名押印または署名

名前を確認する

病院で処方せんをもらったら、まず最初に記載の患者名が合っているかどうかを確認してください。

処方せんの内容を確認する

処方せんを受け取った時に、内容を確認していますか?特に確認が必要な項目を次に挙げてみました。

  • 必要な薬が処方されていますか?
  • 不要な薬は出ていないですか?
  • 次の予約日まで薬は処方されていますか?
  • 必要以上の日数分薬が処方されていませんか?

上記の確認がご自身でできるようになれば、薬が足りない、あまってしまう事を防ぐ事ができます。また、薬局から病院へ日数確認の電話をしなくて済むようになります。待ち時間の短縮にもつながります。

処方せんの豆知識(禁止事項・注意点)

処方せんの期限について
処方せんには有効期限があります!発行日を含めて4日です。(日・祝日も含みます。)この期限を過ぎると処方せんとしての効力を失い再発行を受けなければならなくなります。期限を過ぎてしまわないように早めに保険薬局に出しましょう!
※もし、期限が切れてしまった場合は受診した医療機関にご相談ください。

・法律によって投与日数に制限を設けている薬剤があります
新薬や睡眠薬などの一部の薬には処方可能な日数がきまっているものがあります。
・ジェネリック医薬品への変更ができます
後発品への変更不可の欄にチェックがなく、医師の署名・捺印がなければ、患者さんの希望でジェネリック医薬品へ変更することができます。ご希望の際には薬剤師にご相談ください。
★処方せんへの書き込みは犯罪行為になります

処方せんをコピーしたり、書き変えたり、書き加えたりする行為や偽造した処方せんを薬局に提出することは、刑法による重大な犯罪行為となってしまいます。処方せんの内容に問題を発見したら、ご自身ではなく、病院で直してもらいましょう!
薬局・薬剤師への伝言などは処方せんには記載せず、他の用紙にお願いします

その他、薬局からのお願い
・領収書は再発行できません。大切に保管してください。
・保険証が新しくなったとき、変更になったときにはその都度確認させていただきます。
よろしくお願いいたします。

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