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サプリメントに頼らない生活
No.97:飲料水からカフェイン過剰摂
藤竿伊知郎(外苑企画商事、薬剤師)
暑さの中、緑茶・ウーロン茶など茶飲料の利用が増えています。スーパーで安売りされる2Lのペットボトル入り飲料が普及し、高齢者でも、湯を沸かして淹れたお茶を冷やして飲む習慣がなくなっています。手軽に飲め、知らないうちにカフェインを多く摂取する機会がふえています。
適量のカフェインは、頭をスッキリさせますが、過量で心拍数を増やし、血圧を高めるといった危険な作用もあります。カナダ保健省は1日摂取量を、健康な成人で、コーヒーをマグカップに3杯(カフェイン400mg)以内とすることを推奨しています。また、4~6歳の子供では45mg、10~12歳でも85mgと上限規制しています。
小さなお子さんがいる家庭では、カフェインレスの「麦茶」を準備するなど気を使っています。しかし、飲む量の多いお茶からのカフェイン摂取に、無頓着です。
国民生活センターが2021年11月に発表した、市販飲料中のカフェイン含量調査結果で、茶飲料のカフェインに注意を喚起しています。カフェインを含まないと表示した飲料以外では、コーヒーの1/5(100mlに13mg程度)入っていることを紹介しています。
先月、私がうっかり書いた「ほうじ茶」も緑茶より少なめですが、しっかりカフェインが入っていました。飲料中のカフェイン量には、気をつけるようにしましょう。