サプリメントに頼らない生活

No.90:免疫力をうたう違法サプリに注意

藤竿伊知郎(外苑企画商事、薬剤師)

免疫力を高め感染症を予防するという食品には、効果を少し盛って宣伝する物だけではなく、怪しい商品もあります。

消費者庁は2022年11月18日、キノコ抽出物など「糖鎖機能性食品」を販売する免研アソシエイツ協会に対し、表示景品表示法にもとづく措置命令を出しました。
問題をなった広告表現は、「糖鎖サプリで自己治癒力アップ」「細胞レベルでの免疫力を元気に」「糖鎖サプリを研究・開発・販売してお陰様にて、20年となります。コロナウイルス利用400名実績では感染が感じられないがほとんどとの評価」などです。

また、「難病改善に‼ 糖鎖の重要性」「◆現在ガンを患っておられる方、◆長年病院での治療を受けているが、治療効果が表れない方、◆慢性の病気で治る見込みが少ないと言われ、諦めている方…」へおススメとして、難病に悩む人を対象とした広告も続けてきました。

消費者庁は広告表示の裏付けとなる資料の提出を求めました。その結果、一般消費者に対し実際のものよりも著しく有料であると誤認させる広告と認定し、今後同様の表示を行わないよう命じたものです。さらに、「糖鎖機能性食品」という機能性表示食品と紛らわしい表示をしていたことから、食品表示法に基づく改善指導も行われました。

キノコは健康に良い食品ですが、夢のような効能をうたうサプリにご注意ください。

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