サプリメントに頼らない生活

No.79:ネット注文が「定期購入」に

藤竿伊知郎(外苑企画商事、薬剤師)

手軽に注文できるネット販売で、誇大広告以外のトラブルも増えています。それは、「定期購入」問題です。国民生活センターが、相談事例を元に2021年6月に出した注意喚起情報を紹介します。

ダイエットサプリメントが500円という広告を見て、1回限りのつもりで注文した。しかし、3週間後にまた商品が届き、5,000円の請求書が入っていた。返品したいと電話で伝えても、「返品は受け付けられない。2回目以降の商品代金は5,000円で、4回の購入が条件の定期コースのため、まだ解約もできない」と言われた事例。

別の事例では、次回発送日の10日前までに解約の連絡をすればいつでも解約できるという条件を見て申し込んだ。解約したいと販売業者に電話するが、混み合っていて繋がらないというもの。

「解約は必ず電話で申し出てください。電子メールによる申し出は受け付けていません」など解約の際の連絡方法を限定していたりするケースが多くみられます。

このようなトラブルは2016年にも紹介しました。しかし、相談件数は2015年度と比べ、5年間で9.4倍増の55,643件。その増加は、2019年から一段と大きくなっているだけでなく、10~20代の若者に増えているため深刻です。お困りのときは消費生活センターへ電話(消費者ホットライン 188)でご相談ください。

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