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サプリメントに頼らない生活
No.69:コロナウイルス予防効果をうたう広告に注意
藤竿伊知郎(外苑企画商事、薬剤師)
消費者庁は、コロナウイルスに効果があるとして販売中の商品とサービスに対し、インターネット広告の改善要請をおこないました。その中でサプリメントは32商品、除菌をうたう製品は9商品ありました。
その例としてあげられたのは次のような効果でした。
「新型コロナウイルスはマグネシウム不足で発疹、ビタミンD、マグネシウム、亜鉛、セレンをビタミンCと同時に摂取することで、ウイルスに対する免疫機能を強化」、「白樺キノコ(チャーガ)をベースにしたコロナウイルスの治療法を発見」「自己免疫力を高めるのに最高の免疫賦活素材」
いまだに医薬品でも実現されていない感染予防・治療効果をにおわせる言葉が使われています。
「新型コロナウイルス感染予防の切り札の飴(柿渋)」という商品もありました。2020年9月、奈良県立医科大が発表した、試験管内において10分間で1万分の1以下までウイルスの量を減少させたことをもとに製品が作られています。飴をなめるだけでヒトの感染を防ぐことは、かなり厳しいと考えられます。
消費者庁は「現段階においては客観性及び合理性を欠くおそれがあると考えられ、一般消費者の商品選択に著しく誤認を与える」としています。しかし、注意喚起は抽象的で、広告のどこに問題があり、何に注意すれば良いのか、もっとわかりやすく伝えて欲しいと思います。