- HOME>
- お役立ち情報>
- サプリメントに頼らない生活>
- No.61:コロナウイルス消毒には洗剤を使おう
サプリメントに頼らない生活
No.61:コロナウイルス消毒には洗剤を使おう
藤竿伊知郎(外苑企画商事、薬剤師)
6月26日、次亜塩素酸水は事前に汚れ落としをし、十分な濃度とヒタヒタに浸す量で拭き掃除をすれば有効、刺激が少ない純せっけんも消毒効果があると経産省は発表しました。
効果があっても毒性が強く取り扱いが難しい次亜塩素酸ナトリウムや、効果が弱く不安定な次亜塩素酸水を使う必要はまったくありません。医薬品は有効性と安全性のバランスを評価して使うかどうかを決めています。物の消毒には、経済性の点でも食器用洗剤を薄めて使うことが最適です。
接触感染を防ぐために机の表面や手すり・ドアノブ・電話機などの消毒が推奨されています。しかし、消毒回数の科学的根拠がないため、1日4回消毒時間をとる職場もあります。念を入れて対応すればするほど心配が増す状況です。
マスクをして飛沫を飛ばすことを抑えているならば、消毒は頻回でなくても大丈夫です。プラスチック上で48時間後まで感染性のウイルスが残ると言われていますが、これは1万個付着させたウイルスが数個まで減った時間です。ウイルス数は時間とともに半減期7時間で急減します。めったに手を触れないところまで消毒する必要はありません。
物の消毒に励むより、顔に触れる前に手を洗いましょう。流水によるすすぎのみでもウイルス量を100分の1程度に減少させることができます。設備がない場所ではアルコールをすり込めば消毒できます。