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サプリメントに頼らない生活
No.52:機能性表示食品が急に増えている
藤竿伊知郎(外苑企画商事、薬剤師)
8月から、コンビニの棚に「実は!体脂肪を減らす機能性表示食品」というシールが貼られたお茶が並ぶようになりました。2015年から売られ始めた機能性表示食品は、当初、いかにも「健康食品」といった製品が多かったのですが、最近は前から売られていた食品が新たに健康機能を表示することが増えています。
売り上げも伸び、2018年には2千億円近い市場規模で、4年目にしてトクホの3分の一まで成長しました。2019年10月2日時点の機能性表示食品届出数は2420件、トクホの許可数1068を超えています。2018年の届出数は506件、トクホの38件(うち26件は再許可等)を上回りました。2019年に入りその差はいっそう広がり、現在までの届出数608件、特保24件(うち19件は再許可等)と、新製品開発は機能性表示食品に大きく傾いています。
8月1日、独立行政法人国民生活センターが「錠剤・カプセル状の健康食品の品質等に関する実態調査」を発表しました。この中で気になったのは、本来の「栄養補助食品」として使うだけでなく、2割が「病院で治療中の諸症状」や「視力、聴力などの感覚機能、認知機能」の改善といった病気の治療・緩和のために飲んでいたことです。
新製品とともにCMが増えています。購入にあたり、宣伝を鵜呑みにしないよう、いっそうの注意が必要となっています。