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サプリメントに頼らない生活
No.22:本当は怖い「お試し」注文
藤竿伊知郎(外苑企画商事、薬剤師)
サプリメントの通信販売で、「お試し」のはずが、定期購入の契約になっていて、次々商品が送り付けられる事件が起きています。注文していない商品が届き、代金の請求を脅迫される「送りつけ商法」が規制された後、新たな問題商法が始まっています。
国民生活センターが6月16日に注意を呼びかけています。「定期購入」に関する相談件数は、2015年度が5,620件と4年前の10倍以上に増えました。送りつけでは高齢者が被害にあいましたが、今回は30-40代の女性が対象となっています。
代表的な事例では、「ダイエット効果あり」と宣伝し、お試し価格が強調されている画面の片隅に「定期購入」と表示されていました。500円だけのつもりが、「2回目以降は1箱4,000円。5回以上継続しないと解約できない」として、次々商品が送られてきます。代金の支払いもしつこく求められます。
スマートフォンの小さな画面では気づきにくい「重要事項説明」、解約に応じようとしない事業者の対応に困るケースが多く、購入者が泣き寝入りすることを狙っているインチキ商法です。余分な代金を払ってはいけません。
万一被害に遭われたときは、自分だけで解決しようとせず、お住まいの自治体にある「消費生活センター」に相談し、悪質な業者に対する行政の対応を求めてください。
こんな悪質業者に当たらなくても、お試し注文で個人情報を渡すと、その後の売り込みが激しくなります。タダほど高いものはありません。