クスリの あ・れ・こ・れ ~東葛病院~

No.40:忘れる前に足の水虫対策

東葛病院薬剤部 姫野 晃廣

今回は足の水虫(白癬)についてです。
水虫と言えば夏で今の時期はあまり関係ないのでは?と思えますが、これからの季節も大事で、やっておきたいことを紹介します。

① しっかりと治療
水虫は高温多湿の夏場に活発となり症状として現れます。しかし冬に移ると数が減少して症状が出なくなり一見治ったように見えます。その後、季節が巡って夏になるとまた活発になり症状に悩まされることになります。 皮膚科など受診して、塗り薬で治療していると、症状が落ち着いてきて、治ったと思えますが、水虫が完全にいなくなったとは限りません。
治療を成功させるための塗り方が重要であり「自覚症状がない部分も含め、指の間から足の裏全体に、最低4週間毎日治療が必要」と言われています。
そのため、症状だけで判断せずにしっかりと治療をしましょう。

② 水虫にならないために
治療以上に意識して欲しいこととして、足を常に清潔に保つことと、身の回りの水虫を無くすことです。
スリッパやバスマットなどに存在していることがあるため、こまめに洗う。
部屋のホコリや髪の毛・アカにもいるためこまめな清掃も重要になってきます。 また、外出先で靴を脱ぐことがあれば、帰宅後に足を洗うことで感染を防げると言われています。
季節性の強い症状で治療が長引きやすいものですが、薬の正しい使用と、水虫にならないよう日頃の対策をして、次の夏は水虫知らずにしていきましょう。

クスリの あ・れ・こ・れ ~東葛病院~ TOPへ戻る≫

TOPへ