クスリの あ・れ・こ・れ ~東葛病院~

No.30:インフルエンザについて

東葛病院薬剤部 飯塚 友梨

今年は早い時期からインフルエンザを発症する方が出てきています。インフルエンザにかからないために何をすればいいのでしょうか。

①ワクチンの予防接種は摂取すればインフルエンザに絶対にかからないというものではなく、発症を低減させたり、発症した場合の重症化防止に効果があります。また、ワクチン接種による効果が発現するまでに2週間程度要するのでそれを踏まえて摂取する必要があります。

②石鹸などによる手洗いやアルコール製剤による手指衛生が効果的です。

③適切な湿度保持です。空気が乾燥すると気道粘膜の防御機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなってしまいます。乾燥しやすい室内では湿度を50~60%に保つのも効果的です。

④体の抵抗力を高めるために十分な休息とバランスの取れた栄養摂取を心がけることが大切です。

⑤インフルエンザが流行してきたら特に高齢者や基礎疾患のある方、妊婦、体調が悪い方などは、人混みや繁華街への外出は控えましょう。外出する場合は、マスクをして帰宅後は手洗いをしましょう。

今回述べた対策を行ったとしてもかかる場合もあります。
インフルエンザウイルスの増殖を抑える薬はありますが、1日回復を早めるぐらいの効果です。インフルエンザにかかったら休養を取ることが一番大事です。また、他の人につるさないために解熱後2日間は外出を控えましょう。

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