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クスリの あ・れ・こ・れ ~東葛病院~
No.28:薬の保管方法
薬剤部 塚田 あずさ 薬剤師
薬を保管するためには温度・湿度・光の3つの条件があります。温度は室温1~30℃、冷所1~15℃など具体的に決められています。30℃を超える様な夏は特に注意が必要です。
冷所の場合は寒い部屋があれば別ですが、冷蔵庫による保管が適しています。湿度は50~70%が通常です。梅雨の時期は通常を超える湿度になるため注意して下さい。光(日光や蛍光灯の光)に弱い薬は光が当たると薬が変質し、効果が落ちてしまいます。遮光保存と指示された薬は光を遮ることのできる容器に保管しましょう。
剤形別の保管方法
・錠剤・カプセル・散財
室温保存がほとんど。梅雨の時期は湿気を吸ってしまわないように乾燥剤と一緒に密閉できる容器に保管して下さい。
・シロップなどの液剤
細菌の繁殖を抑えるためにできるだけ冷蔵庫に保管して下さい。
・インスリン注射
開封済みのものは室温保存、ミカン風のものは凍結を避けて2~8℃で保管します。冷蔵庫のドアポケットであれば凍結せず安定して保管することができます。
・点眼薬
開封済みのものは細菌の繁殖を抑えるために冷蔵庫に保管。遮光が必要な薬は付属品の遮光袋に入れて保管して下さい。
・坐薬
薬が体温によって溶けて吸収されるような坐薬(解熱鎮痛剤、便秘治療の坐薬など)は冷蔵庫の保管が望ましいです。
腸液に溶けて吸収される坐薬(けいれん止め、吐き気止めの坐薬など)は室温保存で構いません。