クスリの あ・れ・こ・れ ~東葛病院~

No.25:花粉症、アレルギー性鼻炎が出る前に

薬剤部 河本 佳子 薬剤師

【代表的な薬】
今年の冬はとても寒いです。でも、寒さも和らぎ、春の足音が聞こえてくる頃がやってきます。春は心浮き立つ季節ではありますが、一部の方々には辛い季節でもあります。花粉症です。

近年、様々な薬が出ていますが代表的な薬を簡単にご紹介します。

【症状に合わせて】
アレルギーの薬は、症状に合わせて選ぶことができます。くしゃみ・鼻水が出る場合は、第一世代抗ヒスタミン薬(ポララミンなど)、第二世代抗ヒスタミン薬(アレグラ、アレジオンなど)がよいでしょう。鼻づまりがある場合は、抗ロイコトリエン薬(プランルカストなど)、第二世代抗ヒスタミン薬、血管収縮薬(トラマゾリン点鼻液、コールタイジンスプレーなど)が効果があります。 症状全体に効果がある薬は、ケミカルメディエーター遊離抑制薬(トラニラストなど)、ステロイド点鼻薬(フルチカゾン点鼻など)があります。

【服用の時期】
第一世代抗ヒスタミン薬以外の飲み薬は効果が出るのに時間がかかりますので、花粉が飛散するピーク時に効果が安定して発揮できるよう、1~2か月前から飲み始めるのがよいとされています。

【眠気にご注意】
特に抗ヒスタミン薬に分類される薬は、全身のヒスタミン(くしゃみなどアレルギー症状を起こす物質)を抑えることで、眠くなることがあります。眠気は薬や個人差によって違いはありますが、服用中は車の運転をしないことをお勧めします。

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