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クスリの あ・れ・こ・れ ~東葛病院~
No.17:薬の上手な飲ませ方
薬剤師 飯塚 友梨
粉薬の場合は
子供が薬を飲むとき薬を口から出してしまったり、特に粉薬はむせたりと飲ませることは大変なことです。そこで少しでも薬を飲ませられるようにアドバイスしたいと思います。
粉薬の場合、少量の水でお薬を溶いてもらい、ペースト状にします。それを頬の内側か上あごにつけて水やミルクで流し込みます。この時、水分量が多く何回にも分けると子供が嫌がってしまうこともあるので一回で飲み終えるぐらいの量になるようにしましょう。また、少量の水や食べ物に溶かす場合、飲みきれなかったり、食べ残したりすると薬が飲みきらないことと同じになるため、飲める量・食べられる量で混ぜましょう。
好きなものに混ぜて
薬を飲んでくれない子供には好きなものに混ぜて薬を飲ませるのもいいでしょう。アイスクリームやプリン、チョコレートなど味が濃くて冷たいものや甘いものはたいていの子供は好きです。しかし、混ぜてはいけない物、混ぜると逆に苦みが増してしまうものもあるので注意が必要です。
苦み、飲み合わせに注意
例えば、クラリスロマイシンなどのマクロライド系の抗生剤は酸味のあるジュース(オレンジやスポーツドリンクなど)と混ぜると苦味が増し、かえって飲みにくくなります。ミノサイクリンは乳製品などカルシウムを多く含む食品と一緒に飲むと薬の効果が下がってしまいます。飲み合わせについては薬剤師に是非相談してください。
さらに注意してほしいのが主食(ごはん、ミルク、うどん)などに混ぜると薬のせいでこれらの物が嫌いになる可能性があるので混ぜるのは避けた方がよいです。
薬は医師の指示通りにきちんと飲んではじめて効果がでるものです。薬を飲んでもらうためのちょっとしたコツや工夫をアドバイスさせて頂きました。