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新型コロナウイルスにかからない・うつさないために
消毒薬の種類と使い方
手指用
手指用に使える消毒薬は現在アルコール以外に効果は確認されていません。手指の消毒については手洗いが最も簡単で安価な方法です。手洗い後さらにアルコール消毒する必要はありません。
手指消毒でのアルコールの使い方
濃度と接触時間で効果が変わります。アルコール濃度の低いものでも時間をかければ一定効果があります。しかし、10~15秒間の擦り込みで効果を期待するなら、60~80vol%(体積比。重量比では52~74wt%)の濃度が必要です。80vol%(74wt%)以上のものは早く乾きすぎるのと肌荒れを起こすので使わないでください。また、アルコールとしてメタノールが入っているものは有害なので使わないでください。イソプロパノール(イソプロピルアルコール)は使用可能です。
使う量は10~15秒間で乾いてしまわない量を取り、手指にまんべんなく擦り込んでください。
環境用
空間に使用できる消毒薬はありません。次亜塩素酸水の噴霧や二酸化塩素の置き型、カード型などの製品は効果がありません。以下の3種類を拭き掃除の要領で使用してください。
洗えるものは洗剤を使って洗うことが最も効率的です。
消毒剤の効果は持続するわけではありませんので、利用の前後に使用するのが最も効果的です。
1. 次亜塩素酸ナトリウム
最も効果が高いが最も注意が必要な消毒薬です。使い方をきちんと守ってください。
扱うときは十分に換気をしながらゴム手袋などを使用してください。
次亜塩素酸水とは別物です。次亜塩素酸水は通常の使い方では効果が認められません。
①市販品を0.05%に薄めて使います。作り置きはできません。
ハイター・キッチンハイターは25ml(キャップ1杯)を水3Lに溶かす
ブリーチ・キッチンブリーチは25ml(キャップ1杯)を水2.5Lに溶かす。
②キッチンペーパーなどを使い、表面が十分濡れるように拭いてください。続いて水拭きをしてください。
注意点
- 金属の腐食や色の脱色が起きることがあります。
- 目に入ってしまったら直ちに流水で15分以上洗い流したのち、眼科へ受診してください。
- 飲み込んでしまったときは吐かないで水か牛乳をコップ1,2杯飲んで受診してください。
2. アルコール
効果が高く安全に使用できます。アルコールが触れる必要があるので、表面がむらなく濡れるように拭いてください。水拭きは必要ありません。
3. 界面活性剤(洗剤)
安価で、基本安全です。6月末現在9種類の有効性が確認されています。住宅・家具用洗剤を製品の使用方法に従って使用します。
台所用合成洗剤を使う場合は薄めて使用しますが、現状、製品に成分ごとの含有量が記載されておらず有効な濃度の溶液を確実に作ることができません。製品評価技術基盤機構(nite)は台所用洗剤に関して5g(小匙1杯)を500mlに溶かして使用することを薦めており、この濃度で十分と思われます。
どちらも使用後5分間置いて水拭きをしてください。洗剤が残っていると変色の原因となります。
参照:『ご家庭にある洗剤を使って身近な物の消毒をしましょう』
これらの感染対策は完璧でなくても無駄はなりません。できるだけ行いましょう