薬害肝炎とのたたかい 350万人の願いをかかげて
薬害肝炎全国原告団 出版委員会 編
発行所 株式会社 桐書房
2009年10月31日 初版第1刷発行
四六判・320頁 定価 1,365円
● 出版案内文
病苦や経済的な困難、偏見など、幾多の苦難を背負いながら、国と製薬企業を相手にいのちをかけて闘った原告たちの軌跡。弁護団と支援者の力強い励ましは原告の運命と歴史を変えるエネルギーとなった。
● インターネットでの記事
薬害肝炎とのたたかい
● 宣伝・注文用チラシ
注文書 10冊以上注文の場合、普及用特別価格で購入できます。
刊行に寄せて | 衆議院議員 福田衣里子 | |
第1章 薬害肝炎はなぜ起こったのか | ||
1 私が歩まざるを得なかった道 | 薬害肝炎全国原告団代表 山口美智子 | |
2 薬害肝炎の経過と被害の実態 | 東洋大学社会学部教授 片平洌彦 | |
第2章 患者・家族の苦しみと裁判への決意 | ||
1 感染、そして病気とのたたかい | ||
医療現場の理不尽 | 東京原告56番 | |
病気の恐ろしさをまったく知らなかった | 東京原告171番 | |
こんな病気は、もう嫌だ! こんな闘病生活はもうごめんだ! | 東京原告47番 | |
恐ろしい薬の副作用 | 名古屋原告9番 | |
一生続く薬害とのたたかい | 九州原告5番 | |
3人の子どもを残しては死ねない | 名古屋原告1番 | |
2 病気と家族の苦しみ | ||
家族の苦しみと悲しみであがなわれて | 大阪原告11番 | |
悔しさをこのままにしておけない | 九州原告4番 | |
フィブリノゲンで変えられた人生 | 九州原告54番 藤原和子 | |
家族、裁判への思い | 東京原告24番 | |
肝炎に感染して――家族とともに | 東京原告27番 久野郁子 | |
3 不安に耐える日々 | ||
インターフェロンと闘った20年 | 大阪原告40番 | |
ジワジワと骨を砕かれていくような痛みに耐えて | 大阪原告41番 | |
予想もしなかった25年後の苦しみ | 大阪原告178番 | |
「あと10年の命」という宣告にあらがって | 大阪原告1009番 | |
肝炎の苦しみをわかってほしい | 大阪原告53番 | |
不安な毎日に耐える | 東北原告1番 | |
「封印された418名」その一人の叫び | 東京原告48番 | |
4 家族として原告を支えて | ||
母親の薬害感染と訴訟に至るまで | 名古屋原告103番の長女 | |
原告の母としての悔しさと不安 | 九州原告19番の母 | |
さまざまな人に支えられてつかんだ人生の転機 | 東北原告12番の夫 | |
病気のために犠牲にせざるをえなかった悔しさと悲しみ | 東京原告13番の娘 | |
5 希望をつかむためのたたかい | ||
職業を変え治療した日々 | 東北原告55番 | |
ウイルスが消えるまで、負けたくない | 九州原告35番 吉田かよ子 | |
子どもたちに、私のような思いをさせたくない | 九州原告28番 | |
将来の不安が消えない | 九州原告29番 | |
正義のために奮闘する仲間に出会えた | 九州原告2番 手嶋和美 | |
加害者、被害者を作り出さない社会を望みます | 九州原告260番 江藤裕子 | |
第3章 裁判への思いと願い | ||
1 弁護団と肝炎裁判 | ||
薬害肝炎訴訟をどのようにたたかってきたか | 薬害肝炎全国弁護団代表 鈴木利廣 | |
薬害肝炎訴訟の経過 | 薬害肝炎九州弁護団 石田光史 | |
2 原告と肝炎裁判 | ||
350万人のための裁判 | 東北原告1番 | |
偏見に負けず、善意に励まされて | 東京原告12番 | |
肝炎患者みんなのための裁判に臨む | 東京原告21番 | |
裁判など何も知らない私が原告となって | 東京原告7番 | |
裁判への決意 | 東京原告271番 | |
名古屋地裁判決と全員救済への道筋 | 名古屋原告5番 金田和子 | |
すべてのずさんさが暴露された裁判 | 大阪原告2番 | |
病気の不安への理解と治療への支援がほしい | 大阪原告9番 | |
人生を奪われた憤りと薬害根絶の願い | 大阪原告12番 | |
裁判の経過で明らかになったこと | 大阪原告21番 | |
運命的なものを感じた原告団への参加 | 大阪原告22番 | |
少しでも報われる世の中になることを願った裁判 | 大阪原告20番 藤村あさみ | |
原告本人尋問――希望への叫び | 九州原告17番 出田妙子 | |
高裁の意見陳述より | 九州原告16番 高山幸子 | |
3 支援者と肝炎裁判 | ||
薬害肝炎の全面解決を求めて | 薬害肝炎訴訟を支援する会・東京 藤竿 伊知郎・江川 守利・岡山 卓生 | |
今、自分にできること | 薬害肝炎訴訟を支援する仙台学生の会 齊藤 隆広 | |
講演での訴えに心打たれて | 薬害肝炎訴訟を支援する九州学生の会 白濱 圭朗 | |
原告さんとの交流の中でより深い気持ちに | 薬害肝炎訴訟を支援する東京学生の会(HEARTS) 岡村 香里 | |
証言台に上がったメッセージキルト | 薬害肝炎大阪訴訟を支える学生の会(Pocky) 武知 俊輔 | |
薬害エイズへの関心をきっかけとして | 薬害肝炎訴訟を支える会・名古屋(YELL)代表 中塚 進悟 | |
支援の会と患者会が共存しての戦い | 東北薬害肝炎を支援する会代表・宮城県肝臓病交友会会長 鈴木 久雄 | |
闘ってよかった! 命まもる更なる運動を! | 神奈川県肝臓病患者会協議会代表幹事 沖 健一 | |
全国の肝炎患者の架け橋となり訴訟応援に | 日本肝臓病患者団体協議会常任幹事 西村 慎太郎 | |
チャリティーコンサートを企画して | 薬害肝炎訴訟を支える会・千葉 堀 政晴 | |
これからが大切な薬害肝炎問題の支援 | 薬害C型肝炎九州訴訟支援連絡会 猿渡 圭一郎 | |
改めて問われる企業倫理、行政のあり方 | 製薬企業労働者 荒木 茂仁 | |
支援される立場から連帯へ | 薬害肝炎訴訟を支援する会・東京 糸山 敏和 | |
地元マスコミにも大きく取り上げられた支援の取り組み | えひめ薬害肝炎被害者を支える会事務局 石井 亮 | |
第4章 和解への道のり | ||
総理官邸の扉を開く | 東京原告18番 浅倉美津子 | |
3月、怒りの座り込み! | 大阪原告31番 池田靜江 | |
抗議行動・9月の座り込み | 名古屋原告5番 金田和子 | |
舛添厚生労働大臣から謝罪の声を聞くまで | 大阪原告13番 桑田智子 | |
418リスト | 大阪原告71番 加地智子 | |
私の国会ローラー | 大阪原告25番 両川洋子 | |
大阪高裁の和解勧告 | 大阪原告1番 武田せい子 | |
被告製薬企業との和解まで | 東京原告18番 浅倉美津子 | |
第5章 患者の救済と再発の防止をめざして | ||
350万人のいのちのために | 東京原告141番 | |
薬害肝炎事件とその背景・これからのあり方 | 東京原告13番の妹 泉祐子 | |
肝炎患者支援キャンペーン街頭活動に参加して | 名古屋原告21番 | |
市民に励まされた署名活動 | 名古屋原告7番 | |
肝炎患者が安心して暮らせる社会を目指して | 大阪原告57番 | |
検証委員会の委員として | 九州原告21番 坂田和江 | |
裁判を通して思ったこと | 九州原告11番 佐藤清子 | |
薬害肝炎の恒久対策を望む | 九州原告10番 小林邦丘 | |
薬害の連鎖を断つための義務 | 東京原告19番 平井要 | |
第6章 薬害肝炎とのたたかい ―― その意味とこれからの展望 | ||
座談会 | ||
出席者:山口美智子(全国原告団代表)/浅倉美津子(東京原告団代表)/金田和子(名古屋原告団代表)/武田せい子(大阪原告団代表)/出田妙子(九州原告団代表)/山西美明(全国弁護団副代表) | ||
司会:岩澤倫彦(フジテレビ・ディレクター) | ||
あとがき | 薬害肝炎全国原告団代表 山口美智子 |
▼ 【薬害肝炎とのたたかい/参考資料】 (桐書房)
◎資料 内容
名古屋地方裁判所の判決骨子の全文(PDF)
東京地方裁判所の判決骨子の全文(PDF)
薬害肝炎全国原告団・薬害肝炎全国弁護団の恒久対策に関する要求書(PDF)