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薬害根絶デー紹介

2012年8月24日
東京大学法科大学院 笠置裕亮

1. 「薬害根絶デー」とは?

 厚生労働省の中庭に建てられている『薬害根絶誓いの碑』には,以下の文言が刻まれています。

命の尊さを心に刻み、サリドマイド、スモン、HIV感染のような医薬品による悲惨な被害を再び発生させることのないよう医薬品の安全性・有効性の確保に最善の努力を重ねていくことをここに誓う

 1999年8月24日,当時の厚生省は薬害エイズ事件の反省をふまえ,再発防止を決意して,この「根絶の碑」を庁舎正面に建立しました。

 これをきっかけとして,2000年から毎年8月24日に開催されているのが,この
「薬害根絶デー」 です。

 当日,薬害被害者の全国団体である全国薬害被害者団体連絡協議会(薬被連)が,厚生労働省・文部科学省と交渉を行っています。

 これに合わせ,毎年全国から多数の薬害被害者や,薬害事件に取り組む弁護士・支援者・学生等が集まり,厚労省前でのリレートーク・ワークショップ・活動報告・有楽町マリオン前での街頭宣伝等を行う中で,薬害根絶を訴えています。

2. 今年の根絶デーの特徴

 今年は,薬害イレッサの解決と薬事行政を監視する独立した第三者組織をテーマにして開催しています。

 それとともに,今年は薬害被害者の方々にご協力をお願いし,「参加者の方々にもっと薬害を知ってほしい」「もっと薬害を身近な問題として捉えてほしい」という思いをこめて,ワークショップを開催致しました。