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わかばだより No.40
水虫の話

2002年5月 わかば薬局発行

☆水虫とは

 一般に水虫と呼ばれているものは、医学的には「白癬」と言う病名が足に起こった状態を指します。白癬は白癬菌というカビの一種が皮膚に寄生して起こる身近な感染症です。

 白癬菌は皮膚の表面をおおっている角質層の成分であるケラチンと言うタンパク質を栄養源としていることから、足だけでなく、体のどこにでも寄生します。白癬菌は汚れを好み、温度15℃湿度70%以上になると増殖すると言われています。

白癬菌の8割強を占めるのが足白癬と爪白癬です。

足白癬

 足白癬には3つのタイプがあります。
し間型は足の指の間が赤くなって皮がむけたり、ただれてじゅくじゅくしたり、皮が白くふやけたりします。小水疱型は足の裏や側面、指の間に細かなみずぶくれができて周囲が赤くなります。角質増殖型は足の裏全体がカサカサして厚く硬くなりボロボロと皮がむけたり、踵がひび割れてあかぎれを起こし痛みを伴うこともあります。

爪白癬

 爪が白く濁ったり黄褐色に変色する、分厚くなるなどの特徴がありますが、痛くも痒くもないことから気づいていない方も多いようです。

☆水虫治療のポイント

足白癬はぬり薬、爪白癬はのみ薬で治すのが基本です。

ハレや痛みのあるときは、その原因を取り除いてから カサカサ型には液剤かクリーム剤 じゅくじゅく型には軟膏を

ぬり薬

 入浴後角化した部分が柔らかくなっている時が効果的です。

・ラミシールクリーム・液

ラミシール液・マイコスポール液の使用方法  1日1回患部に塗布、症状が見られる部分よりやや広めに塗って下さい

・ニゾラールクリーム

  1日1回患部に塗布ですが、1日2回と指示されることもあります。

・マイコスポールクリーム・液

 1日1回患部に塗布です。

・フロリード液

・フロリードD(クリーム) 

・エンペシドクリーム

・シッカニン

 1日2〜3回患部に塗布です。

のみ薬

 のみ薬は血液の流れによって爪に運ばれ、爪の内側から作用しますので、爪の中にいる白癬菌にまで確実に薬の効果が届くことになります。

・ラミシール錠125mg

 1日1回1錠食後服用 通常手爪で6週、足爪で12週継続して服用します。
のみ忘れた場合、気づいたときにできるだけ早く飲んで下さい。ただし、次の通常飲む時間まで8時間以内の場合は、忘れた分は飲まないで1回分を休んで下さい。

次の症状に気づいたら、なるべく早めに主治医に相談して下さい。

  発疹がでる  腹痛  食べ物の味が苦くなる  食欲がない
  下痢     嘔吐  味がわからない     眠気  めまい

・イトリゾールカプセル50

 1日1回1〜2カプセル食直後服用 通常6ヶ月継続して服用します。

飲みあわせが悪いお薬・・・トリルダン、ヒスマナール、オーラップ、ハルシオン、リポバス

・グリセチンV

 1日2回食直後服用。通常6ヶ月以上服用します。

 自分で気がつかない副作用が発生していないか確認するために、定期的に受診することが大切です。この薬を飲んでいる間は肝臓や血液の働きを調べ定期的に検査する必要があります。副作用など心配な点は自己判断せずにすぐに医師に相談しましょう!!!

 ※イトリゾール、ラミシールは高価薬なので窓口負担金が高くなります。

市販薬

 わかば薬局ではバイクリア液・クリームをあつかっております。
市販薬を買う際には自己判断で水虫だと思いこまずに皮膚科に受診することをおすすめします。

水虫治療の4ポイント

 水虫は患部がムレると悪化しやすいもの。お風呂上がりに水分をよく拭き取り、靴下や履き物は通気性のよい素材を選びましょう。

水虫は高温多湿が大好き。とくに、炎症を起こしたり、ハレたりしたときには、乾燥と同時に患部を冷やします。
患部はいつも清潔に。刺激の少ない弱酸性の石ケンで洗いましょう。 水虫はしぶとく、再発しやすい病気です。”かゆみ”や”いたみ”などの自覚症状がなくても、しばらくは根気よく治療を続けましょう。

大切な家族や友人に移す前にきちんと治療しましょう!!!

参考資料

  http://www.novartis.co.jp
  http://www.zenyaku.co.jp.

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